村上春樹・最初に読む本は?
2011/10/27という質問が巣子の歯医者さん、三浦先生からきました。巣子時代のわたしが通っていた歯医者さんです。当時は本の話なんかしないで、先生お得意のオシラサマの話など民話の話をしてましたよね。
先生はわたしのブログを見てあまりの村上好きに、ひとつ読んでみようか、という気になったらしいのです。お嬢ちゃんの本棚に村上本があったらしく余計そんな気になったのでしょう。
そんで、一番すすめたい本といわれてはたと困ってしまったわたしです。まんず、めったなことでは人様に本を薦めません。環境も感覚も捉え方も千差万別みなちがうからです。わたしの本選びは、まさに神業といいましょうか本能的に新しく出会うべき本にすっと手がのびるというかんじです。本に導かれるといいましょうか、そんな感じ。ほとんど狂いなく当たりです。まあ、いつも本屋を巡っているのでめざとく新しい本がわかるというのが正解でしょうが。
以上えらそうに大層なことを書いたまま、風邪をひいてダウン。
治ったかなとおもったらまたぶり返して、かれこれ2週間にもなりますかいな。珍しいことになにもしたくない。なにも考えたくない。ただからだを休めていたいだけ。それで「そうか。そうか。あんた疲れっちまったのかい」と何もしないようにしていたんですよ。なにもしないけど、なんか頭はさえない。さえないうえに、気力までが消えていくようなかんじ。
そんなかんじで、ゴホゴホついに声まで嗄れてきて、おばあさんみたいになってきて、そのうちこうなっちゃうのかと思うとますます・・・やばいやばいというかんじの2週間でした。
身体が弱ると心までも弱るんですね。くわばらくわばらです。今日はすこぶる(とまではいかないけど)爽快です。今日の空みたい。ちょっとクールな青空。
さて、村上春樹ですが、先日毎日新聞に「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」の書評がでてました。(おや、わたしより遅いやんけ・・)「村上ラジオ」とかエッセイはどれも気楽に読めて100倍お得という感じです。「遠い太鼓」もし、暇があったら読んでくださいね。この本は村上文学がどのようにしてできていったのかがリアルタイムでわかります。「ダンス・ダンス・ダンス」や「ノルウエイの森」が、この紀行文と平行して書かれていったのです。
あと、初期の短編の「カンガルー日和」。そして、中期の長編「国境の南、太陽の西」。こんなところが私のお薦めです。もちろん、独断と偏見ですよ。