島田先生の取り組み
2017/11/03<島田先生は中央でこっちを見ている人>
10月13日、晴れ渡った初秋の野田村米田浜に島田先生(岩手県立大学教授)が学生さんを連れてやってきた。
6月、野田村小学校4年生33名が、十府ケ浦にあった海浜植物の種をポットに植え、育てていたのだ。
本格的な秋を前に、砂地に移植し、寒い冬を乗り越えて大きく育ってもらうために。
午後2時、4年生がバスに乗ってやってきた。安倍校長先生のお顔も見える。他にも役場の人、県の人、ジオパークの人
と、たくさんの人。島田先生は事前に移植作業の準備を整えており、子どもたちは自分で育てた苗をていねいに砂地に植えた。
わたしが育てた50余りの苗も一緒に植えてもらった。子どもとはいえ、瞬く間に作業が終わった。
実は8月の長雨で、苗ポットの苗がめっきり元気をなくし、「ハマベンケイソウ」はほぼ全滅。「ハマエンドウ」も「ハマヒルガオ」も三分の一という危機的状況にあり、苗ポットを一回り大きなものに植え替えたのだ。それでもあまり元気にはなれず、島田先生から移植するという電話をもらい、ほっとした。
それにしても、ありがたい。美しい十府ケ浦の浜辺の植物たちが、だれかの眼にとまり、だれかの手をかりて、息づいていくということが。