‘ハッピー子育て’ カテゴリーのアーカイブ

 内田樹「下流志向」講談社文庫

2011/09/07

下流志向

9月2日の内田樹のブログに「学ぶ力」と題して、中学生諸君に向けた超、目のさめるような論説がのっている。自分がどんなに盲目かということが骨身にしみるだろう。わたしだってもちろん骨身にしみる。あれ・・脂肪にもかな?

この文を、子育てで悪戦苦闘していた時代に読みたかったなあ。

まあ、そういうことですので、子育て中の親御さんは必見ですぞ!だれも教えてくれませんよ。この反対のことを、えらい人たちはわんさかわんさかいうけど、やっぱりやっぱりそうだったのかと思うのです。教育現場は謎だらけ不可解極まるのですから。まずは、なんのための勉強かが、ずれてしまってるんですね。

(リンク先の「内田樹の研究室」見てね!)

え〜それで、内田樹「下流志向」講談社文庫です。こわーい題名ですね。「学ばない子どもたち、働かない若者たち」たしかに。でもそれにはふか〜い訳が、ありそう。

ところが、この本なかなか手強いのです。わたしごときの頭ではここに簡単に噛み砕いていえるような代物ではもちろんない。だから、ぜひ、読んでくださいね。

でも、がんばってかいつまんでみまーす。

〈市場原理を掲げて学校教育に立ち向かう子どもたちは、いわば、人類学的な進化圧に抗して戦っていることになります。おのれの幼児的欲望を抱え込んで、決して成長変化することのない消費主体のままでいること。市場原理は子どもたちにそうあることを要請します。でも、それは子どもたちを幸福にするためではありません。子どもたちを外界の変化にも適応して生き延びさせるためでもありません。 けれども、そのことを子どもたちに告知する人はほとんどいません。〉

第2章のリスク社会の弱者たちも、ちょっとかいつまんでみますね。

(リスク社会を生き延びることができるのは「生き残ることを集団的目標に掲げる、相互扶助的な集団に属する人々」だけです。ですから、「リスク社会を生きる」というのは巷間言われているように、「自己決定し、その決定については一人で責任を取る」ということを原理として生きることではまったくないのです。「自己決定し、その結果については一人で責任を取る」というのはリスク社会が弱者に強要する生き方(というよりは死に方)なのです。)

おそろしいことですね。あ〜〜こわい! でもこれほんとのこと言ってるんだよね。

教育の「入り口」でも「出口」でも、市場原理が深々と入り込んできている。そのせいで、こどもたちもあるいは卒業生を迎える社会も、学ぶことの意味を見失ってしまっている。 学ぶことの意味を知らない人間は、労働することの意味もわからない。)

第4章に、親と子の関係についてこう書いてあります。

(親の仕事というのは、本来子どもの発信するノイズをシグナルに変換することだと思うのです。///ノイズをシグナルに変換するというのは、ある種の「命がけの跳躍」なんです。(それは)敬意と忍耐をもって静かに耳を傾けなければいけない。///「製品」は歌わないけれど、子どもは歌っているわけですから。それを歌として聴き取れるのは、とりあえず親しかいない。)

そして最後に自身がこれからやろうとしていること、つまり武道をとおしての身体性の教育および宗教性、そして親密圏のモデルの試みについてなど語っている。う〜ん、やっぱりすごいや内田先生。わたしも関西にいたら内田道場に飛んでいっちゃうのになあ・・とほほ、あまりにも遠い。

 

 

 

あそぶ子ども

2011/06/07

この上で遊んでいた

滝沢村巣子に二日ほど居た。近隣を散歩したら、あそぶ子どもに出会った。

道路脇のこんもりとした丘。

茂った樹の下で、なにやらブランコをしているのだ。

小学校4、5年の男の子か。ずいぶん楽しそうに遊んでいる。

道路下で、よくは見えないが、たれさがったツタにぶらさがったり、はいのぼったりして、遊んでいる。おっ、秘密基地だなと、うれしくなる。

あいにくカメラを持っていなかった。

家に帰って庭仕事を始めたが、どうにも気になる。あの情景を写さないでどうするのだ。

小径

小径の先に

あわてて、カメラを持って飛び出す。空き地について、その小高い丘にたどりつくのと、男の子三人が道路下の自転車に飛び乗ったのがほぼ同時だった。

子どもたちの立ち去ったあとの秘密の遊び場。

ブランコが・・

ここはなにより得難い子どもの基地だ。

遊びが子どもを育て、遊びが子どもをたくましくさせ、遊びこそが、人と人をつなぐ人生の基礎。生きるよろこびの根っこは、ここなのだから。

梅棹忠夫という人は、暗黒の彼方の光明ということを言っていた。「理性」対「英知」。英知は、自然の中で生まれ、遊びの中で育まれる。1+1=2以外の世界で。

そのことをもっと真剣に考えたほうがいい。文科省も国も。日本再生は、もうそういうところからしか始まらないのだから。

ちいさなきいろいかさ

さて、きょうは、「ちいさなきいろいかさ」絵にしまきかやこ、文もりひさし(金の星社)です。

この絵本はずいぶん前の本です。ちっとも色あせず、今もときどき出して読みます。雨の日のうっとうしい気分がぶっとんじゃいますよ。

きいろいかさを買ってもらった女の子のおはなし。あめがふってきて、ちいさなきいろいかさをさすと、ほらほら、いろんなことがおきて、たのしいあめの日になります。

おかあさんと、子ども、しあわせな一日になりますように!

 

 

 

まどさんの百歳日記

2011/04/21

百歳日記

 

まど・みちお 様

 

100歳 おめでとうさんです!

まどさんの やぎさんゆうびんを 口ずさみながら 大きくなり

いつのまにか

まどさんみたいな詩を 書きたいなあとおもい

けど ちっとも

近づけない ぼんくらちんですが

この本を 読んで

2つも似てるところを みつけました

1つ 足し算 引き算ができないとこ

2つ 散歩が好きなとこ

くくっ あと1つ みーつけた・・・けど今はいえない

 

! ・ ? が いっぱいの

百歳 まどさんに かんぱい!!

 

この本の中に「夫婦円満の秘訣」という文があります。くすっと笑えます。まどさんの100年の人生てつがくには、ユーモアがたっぷり、愛情もたっぷり。どんな人でも、なんだか元気にやっていけそうな気になっちゃうから不思議ですね。まあ、読んでください。ストレスためるのがあほらしくなっちゃいますから。「百歳日記」NHK出版/生活人新書

ハコベとノボロギク

きのうと今日の雪ですが、久慈市山形町で30センチ、大野が20センチですって。

 

 

 

 

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