哀悼の詩
哀悼の日
ただ静かに
ただ静かに祈るのです
今日のこの日
思い出すのも狂おうしく
口に出すのも苦しすぎ
忘れたいのに忘れるわけもなく
それはとつぜんやって来た
天から地からやって来た
悪夢のような惨状が
空には色もなかったよ
風がぴ〜ぷ〜吹き荒れて
膝はがくがく 口はあんぐり
途方に暮れて
うなだれた
無力すぎたこの手も足も
あれから4年たつというに
あれから何年たつというに
ほくほくほくほく涙がわくよ
死んでいった吾が友に
病んで逝った吾が肉親に
消えてしまった吾が愛する町に
ただ静かに
ただ静かに祈るのです
3月11日午後2時46分