すぐそこにある幸せ

岩手町

ドイツでオペラ歌手をしている娘婿のお姉さん貴子さんが来日した。その日は娘の家でささやかな晩餐会がひらかれた。晩餐といっても娘の手料理なのだが、春若布やちらし寿司やらを3人のドイツ人が「うまい!うまい!」といってたいらげた。よく笑い、よく食べ、そして本当によくしゃべる。貴子さんはひっきりなしにドイツ語と日本語の通訳をし、よく笑いよく話し休む暇もない。異国の地で十数年、それはどんなに気のとおくなる努力の連続だったろう。側でお父さんが、それはそれは嬉しそうにこの時間を楽しんでいた。

出たばかりの絵本をステェファニーさんにドイツ語で読んであげる貴子さん。感動で涙ぐむステェファニーさんが、私をみて、頷く。ドイツには地震がないという。擬音はそのままで伝わるという。言葉がわからなくても、人柄がまっすぐに伝わってくる。

この日勢揃いの我が家は、みんなよく働き、みんなよく笑い、よくしゃべった。それは何ものにもかえがたいものと、その有り難さが肌身にしみる。

泣く「はなちゃんのはやあるきはやあるき」をドイツ語で・・

やっちんすてきなドイツのお客様たちと。

 

 

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